2021年10月9日 舞台挨拶レポート@テアトル新宿
佐久間由衣(ホリガイ役)×葵揚(ヤスダ役)×深谷好隆(当作品プロデューサー)

この日の舞台挨拶は公開してから数日経っていたこともあり、少しくだけた会にしようと公式Twitterより質問を事前募集。みなさまからいただいた質問に佐久間さん・葵さんが答えるQ&A会となりました!その模様をレポートします。
Q:お互いの第一印象は?
葵:佐久間さんとはじめてお会いしたのが撮影現場だったので、佐久間さんというよりかは、ホリガイさんがいる…! という印象が強くて。赤髪だったのも原作にはない設定ですが、ホリガイさんだ! という第一印象でした。
佐久間:モデルさんとして活躍もされていて、お会いする前に写真を見させていただいていて。とてもカッコイイなって。
すごくまっすぐでピュアで、一生懸命な俳優さんで。一緒にいて私もがんばろう、と思わせてくれるというか、そのピュアさに刺激を受けました。
葵:恐縮ですっ(照)
佐久間:あとはヤスダの私服(独特なファッションセンス)について、二人で盛り上がりました(笑)

Q:実生活でバイトの経験はありますか?その時に何か得た事とか面白いエピソードがあれば教えてください。
佐久間:私は色んなバイトをしましたね。引っ越し、派遣、居酒屋の接客業、スーパーのレジとホームセンターのレジ、お肉屋さん、うなぎ屋さんなど…。
学生生活とバイト生活を送れたことや、そういった経験をできたことはお芝居の世界でも思い出したりできていい経験だと思っています。
葵:僕も色々やってきましたが、アパレル、飲食店、最近まで働いていたゴルフの練習場は噂話が好きな人が多かったですね(笑)。いろんな方がいるんだな、と勉強になりました。
Q:お二人の絡み(頼られる先輩、可愛い後輩)が何か懐かしく感じました。ホリガイさんは普段お仕事していて、後輩指導のコツってありますか?ヤスダくんは先輩に可愛がられるコツってありますか?
佐久間:(後輩に指導したことは)まだあまり経験はないですね。いま26歳で、もしかしたらこれから増えてくるのかな…と考えたりすることはあるんですけど。まだまだ自分が下っ端で、作品に入らせていただくことが多いです。
葵:(先輩に可愛がられるコツは)いろんな情報を教えてくれるので、鈍感であることはひとつポイントなのかなって。まったく知らない状態で話を聞くほうが学びが多い気がします。
Q:一般的に魅力的だと思われる要素でも、それを持つ本人にとってはコンプレックスである事は意外と多いのではないかと思います。お二人は高身長で個人的には羨ましい限りなのですが、高身長が故に困った事悩んだ事など今までありましたか?
葵:184cmで困ることはほとんどないんですが…強いて言うなら台所の台が僕にとっては低くて、皿洗いがきついくらいです(笑)
佐久間:ありましたね。。仕事でいうと、原作物だったりとか、可愛らしい女の子という役柄を探されているときは「今回は身長でごめんなさい」ということはありましたね。もちろん理由はそれだけではないとは思うのですが…。
なので、今回の作品は原作でもホリガイが170cm以上あるキャラクターだったので、嬉しかったです。自分の身長が高くて良かった、と思えました。
Q:大学で福祉学という学問を専攻中の学生です。作中にも登場したネグレクトの問題や人を支援するということについて日々学んでいます。将来、支援職に就こうと思っている私は児童福祉司になったホリガイの目の中にある覚悟を見て、考えることが沢山ありました。そして、この作品を観ることが出来て本当に良かったと思っています。
そこで質問なのですが、お二人が今の自分に影響を与えていると思う作品は何ですか?これまでに出演された作品でも、演じるということを始めるきっかけになった作品でも、きいてみたいです。
葵:生き方に影響されている作品は「イントゥ・ザ・ワイルド」(2007年/ショーン・ペン監督)です。
自分が普段生きていく中で、生命とか死を感じることってあまり無いと思うんです。この作品は自然の中に主人公がいて、自分がいつ死ぬかわからない極限の状態になってはじめて自分が生きていることを実感する、生命のありがたみを感じる、そんなメッセージをこの作品から受け取って、自分が生きていくなかで、少しでも全力で生きていくことって大事なのかなと思いましたね。
佐久間:私は芥川龍之介の「蜘蛛の糸」という作品(絵本)です。
生きていて悪いことをしたら死後に地獄に行く、バチが当たるっていう内容なのですが、かなり影響を受けていて、自分が死んでしまってからどこにたどり着くのかって思った時に、天国にいきたいなって思うから、いまの時間を真っ当に生きよう、みたいなことはある気がします。

~ご挨拶~
深谷プロデューサー:毎日たくさんのご来場ありがとうございます。SNS等で皆さまが作品を観ていただいて言葉にして頂けるのを、ひとつひとつ目を通させていただいております。完成してから結構時間が経っている作品なのですが、みなさんの声や言葉を聞いて、なんだかこの作品の居場所が定まってきたなと感じております。決して派手な映画ではないのですが、影で苦しんでいる、痛みに耐えている人に対して、やっぱりホリガイやヤスダ、イノギさんたちはとても寄り添って支えになる存在になると思っています。周りの方々にこの作品の存在と、ホリガイたちの存在を伝えていただくと、この作品としても幸せに思います。
まだまだ上映は続きますが、よろしくお願いいたします。今日はありがとうございました。
葵:みんなそれぞれ問題を抱えていたり、コンプレックスを感じながら生きていると思いますが、自分にだけでも優しくしてあげてよ、といったメッセージがこの作品にはあるのかなと思っているので、明日からでも、今日このあとからでも、自分に優しくなればいずれその優しさが人に伝わっていくんじゃないかなと思います。
この作品に参加できて、皆さんにお届けできてめちゃくちゃ嬉しいです。今日はありがとうございました。
佐久間:公開して数日経ってからまたトークイベントができるのは私自身はじめてで、この映画に対しての思いを感じながら、改めてご挨拶できるのを本当にうれしく思っています。
自分が関わった作品ではあるんですが、周りの人に感想をいただいてから気づけたことや感じることがあって、また作品を観ながらホリガイとしても改めて気づくことがあって。
いま自分自身も誰かに背中を押されてこうやって生きているし、立てていることに気づけました。
社会に出るということは、いっぱい大変なことがあると思うし、時には心をなくして頑張らなければならない時もあるとは思うんですが、葵さんが仰っていたように、自分のことを大切にして、周りにいる人を大切にしたいな、という気持ちだけでも持ちながら一歩一歩進んでいけたらいいんじゃないかなと思っていますし、そういう気持ちを映画に込めました。今日はありがとうございました。